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Channel: 探鳥日記
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北アルプス唯一の活火山

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上州武尊へ行った翌週(8/5)、足慣らし登山の第二段として、今度は北アルプスの山で百名山にも選定されているが、標高は2500mに足らず、わざわざ信州に遠征してまで登るのもなぁと、いまいち乗り気にならず登り残していた焼岳に行ってきました。
コースはただ上高地からのピストンもつまらないので、沢渡から上高地へ向かうバスを中ノ湯で途中下車し、釜トンネル入り口の登山口からスタートし、山頂を超えて上高地へと縦断しました。
乗鞍を背後に見つつ草原の斜面を登るCanon EOS 20D + TAMRON 17-50mm F2.8XR
釜トンネル前の登山口では沢から大量の水が滝のようにあふれており、道標も水浸し状態。まさかいきなりシャワークライミングか?と思ったが、登山道はその脇に付けられており、ちょっと安心。ここからは薄暗い林の中の急登が続く。
上高地から登れば、もっと高いところからスタートできたんだと思うと、ちょっと後悔の念も浮かぶが、中ノ湯側に下ると上高地で満員となったバスに乗れない可能性があったので、仕方が無い。りんどう平でようやく急坂は終わり、周囲が開けて見晴らしが良くなる。
右手には穂高が均整の取れた山容を見せており、霞沢岳も近い。目的の焼岳は活火山らしく無数の大岩が固まってできたような岩峰が二つ並び立っていた。
中ノ湯からのコースと合流してからは背丈を越えるような高木も無くなり、草原上の斜面となる。ここからは焼岳のトレードマークである真っ白い噴煙が見えるようになる。あとひと踏ん張りだ。
北峰の脇からは轟音を立て白い噴煙が上がるCanon EOS 20D + TAMRON 17-50mm F2.8XR
登りきったところが火口の縁。火口にはコバルトブルーと言うにはややくすんだ色の水が溜まっていた。ここから山頂までは距離はわずかだが、鎖場のある、やや険しい道となる。多少待たされながらも岩場を登りきると意外と広い山頂に到着。好天の休日と言うことで、結構な人出だったが、休憩する場所が無いというほどではない。
展望は素晴らしいのひと言で、西穂高からジャンダルムを超えて奥穂高へと続く稜線や奥穂と前穂を繋ぐ吊尾根とまだたっぷりと雪を残した岳沢。奥穂高の左には槍ヶ岳まで望むことができた。また穂高の右下には上高地が広がり反対側には新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がその屏風のような姿を見せていた。
穂高と上高地Canon EOS 20D + TAMRON 17-50mm F2.8XR
笠ヶ岳Canon EOS 20D + TAMRON 17-50mm F2.8XR
山頂からは登りで通った鎖場をちょこっと戻り、途中から穂高を真正面に見て、岩がゴロゴロして歩きにくい急坂を下る。コースタイムでは40分となっているが、その1.5倍ほどかけてようやく焼岳小屋に到着。かなり疲労していたので、よっぽど、ここで泊まろうかと思ったが、時間はまだ13時。あとは下るだけだからと思い直し、よく冷えたお茶を買って喉を潤し、上高地へ向けて下山を開始した。
穂高を正面に見つつ下るCanon EOS 20D + TAMRON 17-50mm F2.8XR
焼岳小屋から上高地までの道は、なんてことのないダラダラ下りだろうと軽く考えていたら、かなりの高さの垂直梯子登場。それも庭師なんかが使うような背の高い脚立をまっすぐにして、それを何本もくくり合わせて作ってあり、歩きにくい上、強度にも一抹の不安が...。そして、同じような梯子をもう一回下ると、あとはダラダラ下り。ただ、まだか、まだかと思いながら下っている分、なかなか標高は下がらず、最後はフラフラになりながら、ようやく上高地の遊歩道に到着。しかし、ここからもバスターミナルまでが遠い遠い。昨年の表銀座から下山してきたときのことを思い出しながら、ふらふらと歩き続け、バスターミナルに着いた途端に食堂に飛び込んで生ビール1杯!生き返ったーっ!

焼岳なんて、北アルプスの他の山のついでに登れば良いやなんて軽く考えてましたが、なかなかにしっかりした山でした。ま、体力的にはまだまだ完調とは言えない状態でしたけどね。
でも、これで今年もなんとか北アルプスの山に登れました。

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